屋根ペディア

屋根の疑問解決! 屋根に関するの用語をお調べいただけます。
これから工事をする方もそうでない方も是非ご活用ください。

鮟鱇(あんこう)

鮟鱇(あんこう)とは、軒樋から竪樋の接合部分に設けられた金具のことをいいます。屋根の水は屋根から軒樋に流れ、そこから竪樋に流れ敷地外に排水されます。鮟鱇という名前は、金具の形が魚の鮟鱇に似ていることからこの名がつけられたといわれています

一面せん断(いちめんせんだん)

一面せん断(いちめんせんだん)とは、2枚の板を重ねて継ぎ、ボルト締めして継ぎ合わせ、板に力が加わったときボルトに作用するせん断力が発生する状態を一面せん断と言います。

ボルトは2枚の板のため、ちょうどボルトを鋏みで切断するようなカが図Sの面に働きます。
もしボルトの径が小さく耐力が小さいとボルトは切断されます。逆にボルトの耐力が大きいとボルト孔周辺の板が支圧耐力不足のため破壊するか、端明き部分の板が破壊するかします。

板金工事では役物の継手の大部分にこの方法が応用されています。
ただボルト以外にリベット止めもありますが、力が継手に加わるメカニズムは変わりません。
役物の継手には板の温度伸縮のため、意外に大きな力が加わります。
したがってこの継手の施工、とりわけボルトやリベットの径や数は十分な注意が必要です。

一文字葺き(いちもんじぶき)

一文字葺き(いちもんじぶき)とは、平板を適当な大きさの長方形に切断し、その4辺にはぜを設けたもので葺く、屋根葺き構法の一種です。

この屋根は、日頃よくみかけられるポピュラーなもので、住宅の庇や吹き下げの屋根、さらにはお寺や神社の屋根に多く葺かれています。
仕上がった外観は、板の継手がちょうど煉瓦の継手のように見えます。
別称:
 関西方面:「あやめ葺き」
 山梨県:「もんち葺き」 など

葺き方は、屋根の場合2つ

1、「つかみ込み葺き」
加工された板を、縦はぜと横はぜが交又する部分で板が合計8枚使用される。

2、「爪切り葺き」
横上はぜが出来上がっていて、縦はぜとの交点は板の角が切りとられています。
葺くときは左右いずれかの縦はぜに葺こうとする縦はぜをはめ込み、滑らせながら取り付けます。縦と横はぜの交又する部分で板が合計5枚使用される。

雨漏りに対してどちらが有効か?

通常、
亜鉛鉄板の場合は爪切り葺きで多く葺かれます。
銅板の場合はつかみ込み葺きによることが多いようです。

甍(いらか)

甍(いらか)とは、瓦工事での呼び名。
①建物の大棟(最も高い位置にある棟と思われる部分)
②屋根の棟の部分の瓦
③瓦葺きの屋根
④切妻屋根のけらば下の三角形の壁部分
などで、甍造りともいわれますが、切妻造りの建物を言います。

瓦工事の分野では「甍棟」「甍瓦」「甍唐草」の三つがあります。
甍棟は甍瓦と甍唐草を組み合わせて構成する棟の名称を言います。

打ち上げ(うちあげ)

打ち上げ(うちあげ)とは、軒樋の受金物の取り付け方・または取り付け方向から名付けられた軒樋受金物の種類の一つです。
垂木の下面や母屋の下面に釘を打ち上げて止めるので付いた名称です。

馬乗り掛け(うまのりがけ)

馬乗り掛け(うまのりがけ)とは、一文字葺きのように野地面に平面的に葺かれる屋根の棟の納め方の一つ。棟包みを屋根葺き板のはぜに直接掛けて納める方法を馬乗り掛けといいます。
棟の稜線を蔵に見立て、鞍をまたいで乗る様子からついた名称と思われます。

裏甲(うらこう)

裏甲(うらこう)とは、社寺建築の屋根の軒先を檎成する部材の一つです。
鼻隠しの下端にある裏板と茅 負の間に位置します。図でご覧下さい。
裏甲は長い1本の材で長手方向に使うの が普通で、それを布裏甲といいます。
別に部材の木口を外部から見えるようにす ることがあり、これを木口裏甲または切り裏甲と呼びます。
また破風部分にある 裏甲は登り裏甲といいます。
裏甲は軒先の雨水を切るためのものですが、意匠上 の意味ももっています。

工キスパンションジョイント

工キスパンションジョイントとは、建物は温度の変化を受けて伸縮したり、地質や車輌などの振動のため、骨組みと屋根や壁などの仕上げ部材との間で、互いの位置関係が変わります。
例えば、大きな規模のL字形平面の屋根の隅谷部分は、1字2 辺の振動が違うので通常の谷仕舞いでは故障が多発することがあります。また鉄筋コンクリートの壁に接する鉄骨の下屋の屋根を葺くとき、接点となる雨押えに伸縮の機能を持たせないと、雨押えが切断されることがあります。さらに、軒樋の長いものを1本で設けると温度伸縮のため曲がったり、折れたりします。
このような2材相互の間の違った動きに支障なく追随するにはエキスパンション ジョイントが必要となります。
エキスパンション ジョイントはただ単にエキスパンションとも言います。
エキスパンション ジョイントはあらかじめ予想される2部材間の変位量(相対変位量といいます)、または1階と2階の壁のような場合に起こる2層の間の変位量(層間変位量といいます)を求め、それに対応出来る機能を持つ工法とします。もちろん、屋根や樋の場合は雨が漏れたり、風が吹き込んだりしてはいけないことは当然です。
板金工事のエキスパンション ジョイントは、薄い金属板を特殊な形に加工したものや、ゴム質や合成樹脂のシートや型材の弾力性を利用して施工します。
図は、鉄筋コンクリート造の屋上エキスパンション ジョイントと、硬質塩化ビニル製の軒樋のエキスパンション ジョイントの例です。いずれも2材間の変位量を吸収出来る機構になっています。

えぐりはぜ

えぐりはぜとは、正しい名称ではないようですが、銅板による一文字葺きで、掴み込みのはぜの一部を「えぐり箸(はさみ)」で丸く小さく欠いて葺く方法をいいます。
詳しくは、ある葺き板の真上に葺かれる葺き板の横・上はぜの中央部分をはぜ幅の約2/3をえぐって欠きます。
この箇所の真下には、下側の葺き板の縦はぜがあります。この縦はぜは板が4枚となっていて、その部分だけ暑く浮き上がって膨れていますから、その上の横・上はぜが接触しやすくなります。このままですと、板の接触部分には毛細管現象のため雨漏りが生じやすくなります。

そこで、横・上はぜをえぐると板の接触部分の面積が少なくなり、そのため毛細管現象が発生しにくくなり、雨漏りが少なくなる、ということになります。

このような理由により、通常のえぐりなしの屋根の最小勾配は30/100といわれていますが、
えぐりを行った屋根は最小勾配25/100というのが一般的な認識となっています。

拝み(おがみ)

拝み(おがみ)とは、拝みというのは破風板や垂木のように、ある勾配を持った2部材が出会う部分のことをいいます。ちょうど人の字のような形で、あたかも合掌して神仏を拝む姿から出た言葉のようです。
板金工事では破風板包みや、けらばの軒付け部分が相会したところが拝みとなります。拝みの部分は非常によく目立ち、他の所がいかに立派に出来ていても拝みが悪いと、すべてが台無しとなりかねません。したがってここは細心の注意を持って施工されます。

屋根のことなら何でもお問い合わせください!どんなお悩み・ご相談もお応え致します。TEL 050-3188-6577(営業時間 9:00~17:00まで) メールでの問い合わせはこちら

お客様の声

雨漏りでお困りの方

写真を送ってかんたん無料見積もり

屋根ペディア

がんばれ!浦和レッズ URAWA REDS-Reds Business Culb-
PAGE TOP