屋根ペディア

屋根の疑問解決! 屋根に関するの用語をお調べいただけます。
これから工事をする方もそうでない方も是非ご活用ください。

尾垂(おだれ)

尾垂(おだれ)とは、尾垂とは元々軒先部分で垂木の先端を隠すために取り付けられる板を指した呼び名で鼻隠しとほぼ同じもののようです。
金属屋根材の場合は、かなり変わった尾垂となります。図のように屋根材の底先端部の15~20㎜の範囲を、角度15~30度程度に下側に曲げて尾垂とします。
尾垂を付けることによって雨水は屋根面から確実に排出することができます。もし尾垂がないと、雨水は屋根材の底裏面を伝わって室内にまで達することすらあります。
さらに、尾垂があると軒先部分の板の腐食に対しても非常に有効です。

折下げ唐草(おりさげからくさ)

折下げ唐草(おりさげからくさ)とは、一文字葺きや瓦棒葺きなどの軒先やけらばの部分を納めるために用いる役物、つまり唐草の一種で、図のような形状をしています。
このうちAは通常、長尺瓦棒葺きによく用いられているものです。Bは銅板葺きの唐草に見られるものです。
通常の唐草と折下げ唐草を比較すると、軒先やけらばの風に対する耐力は後者が優れていて、風荷重の大きい屋根には適している納め方です。
また、軒先での雨水のカットについても後者が優れています。とりわけ緩勾配の屋根には非常に有効です。

温度勾配(おんどこうばい)

温度勾配(おんどこうばい)とは、ある物体の両面の温度が異なるとき、熱は高温側から物体内を通って低温側に流れます。
図で材料1の温度差はθB-θAで、材料の熱伝動抵抗はr1ですから、温度勾配は(θB-θA)/r1となります。また材料2の場合は(θC-θB)/r2ということになります。
温度勾配は屋根や壁を憐成する複数の材料がある場合、その各層内で結露が発生するかいなかの判断をするとき重要となります。

海泡(かいほう)

海泡(かいほう)とは、海岸に台風や強い季節風が吹き付けると、海水は波となって打ち寄せ、特に岩がゴブゴツしていると波は泡となります。通常の波はすぐに消えますが、海水中にプランクトンや海藻の破砕粒子が多量に含まれた場合は、泡が消えにくくなります。この海水は、表面張力が小さいので泡が立ちやすく、粘性が増すので泡が消えにくくなるからです。
通常の泡と消えにくい泡を比較すると、泡膜の厚さは約4倍、表面張力は25~3倍となっています。
波が次々と打ち寄せると、前に発生した泡が消えないうちに次の波が泡を作ります。やがて泡は成長して大きな塊となります。丁度洗剤の泡のようになります。
ここで泡に強い風が吹き付けると、泡は風に乗って空中を飛び運ばれていきます。
もちろん泡は海水と同じ成分ですから、鉄をはじめ金属の表面に付着すれば、錆の原因になるわけです。
冬の日本海沿岸によく見掛ける現象です。
亜鉛鉄板は海岸に近い場所の使用は、海岸からの題離でその可否を判断しますが、海泡の発生する地域では一般的な判断は通用しないようです。

隠し釘止め(かくしくぎどめ)

隠し釘止め(かくしくぎどめ)とは、金属板を用いる屋根や壁、さらに役物類を取り付けるときには、板を釘止めする刷ることはごく一般的に行われています。しかし、釘頭が表面に露出することは基本的に歓迎されていません。特に銅板の場合はそれがはっきりしていて、釘はすべて見えない箇所で打ち付けることが常識です。
この見えない箇所に打ち付ける釘を隠し釘といい、隠し釘を打ち付けることを隠し釘止めと呼んでいます。
図は鼻隠し状の木板を含む役物を取り付けるときの釘の打ち方を示すものです。

笠木(かさぎ)

笠木(かさぎ)とは、手摺、塀、腰羽目などの最上部分に設ける横木や横材を笠木といいます。また鳥居の最上部の横木も笠木と呼びます。
板金工事では、ビル屋上の手摺壁の天端に図Bのような笠木を取り付けます。板厚はO.8mmから2.3mm程度で加工し、取り付けられます。この場合、笠木を設ける総長さを等間隔に割り付け、継手は目地を設け、ここで取り付けます。目地はシーリングで充填します。この方法は取り付けボルトやリベットは表面に露出しません。
最近はアルミニウムの押し出し型材の笠木が多くなりました。図のCがアルミ笠木の例です。

鎹(かすがい)

鎹(かすがい)とは、鎹は木造の建物でよく見掛ける接合用の金物です。コの字形をして、木材に打ち込みやすく両方の先端が尖っています。
ところが屋根の世界にもかすがいが使われています。一文字葺きの屋根を葺くとき葺き板を縦はぜで継ぎますが、そのまま何枚も継ぐと板の温度伸縮のために一部の葺き板がむくり上がったり、縦はぜが外れたりすることがあります。葺き板は1枚ずつになっていますが、縦と横のはぜが組み合っているため、1枚板とほぼ同じ状態になるからです。
そこで図のようにかすがいを入れます。かすがいは「かすがい板」というのが正しいでしょう。通常かすがい板は、5~6m間隔に設けられています。
かすがい板は縦はぜの方向を変える場合にも用いられます。

刀刃(かたなば)

刀刃(かたなば)とは、板金工具の一種で、はぜや仇折りを作るときに用います。
刀刃は帯鋼状の硬鋼板で作られたもので、図イのような形状をしています。長さは600㎜、幅70㎜、厚さは3㎜程度です。その2面は刃状に削って鋭角になっています。
はぜを作る場合は、図ロのように曲折機で70~80°程度に折り曲げておき、さらに鋭角に折り曲げるとき、図のような位置に刀刃を差し込み、板を拍子木などで叩いて正常な角度に折り曲げます。
一文字葺きの場合のはぜ締めは、刀刃を使って締める。したがって一文字葺きのはぜの水平面となす角度は、刀刃の刃の角度になります。ちなみに一文字葺きのはぜが密着すると雨漏りすることになります。

金切鋏(かねきりはさみ)

金切鋏(かねきりはさみ)とは、金属板の切断に用いる鋏です。別に「金切箸」とか「切箸」などとも呼び、板金作業でもっとも使用頻度の高い道具の一つです。
金切鋏の種類は使用目的によって直刃、反刃、刳刃の3種類があります。
直刃は俗称で「まとも」といい、真直ぐな線上を切断するときに使います。反刃は別名、柳刃、または単に「やなぎ」といいます。湾曲線や曲線上の切断用です。
刳刃は「えぐりば」と読み、ドリルやポンチなどの開孔よりもっと大きい径の孔を開けるときに使います。
これらの金切鋏は、切断する板の厚さが薄い薄物用と厚さが厚い板の厚物用とがあります。そのほかに、波板用やダクト用などの特殊な金切鋏があります。

兜屋根(かぶとやね)

兜屋根(かぶとやね)とは、東北の民家でよく見られる屋根の形で、寄棟屋根の一端を垂直に切り取ったような形をしています。このような形になった理由としては、養蚕農家の二階に養蚕室を設けていました。その部屋の換気や採光を計るため必然的にこのようになったものでしょう。また養蚕以外の理由としては排煙が考えられます。
兜屋根は主に藁葺き屋根に見られるものです。

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