屋根ペディア

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これから工事をする方もそうでない方も是非ご活用ください。

唐草(からくさ)

唐草(からくさ)とは、唐草は本来の意味は、植物の茎や蔓などを模様化したもので、漢時代の中国から渡来したようでこの名称がある。茎と蔓だけの模様や、草の葉や花実なども付けたものもあって蓮唐草とか牡丹唐草など多くの種類がある。
日本では古くから軒先にふく軒瓦の先端に唐草模様を付けることが多かった。
ところで板金の世界で唐草というのは、屋根の軒先やけらばの先端部分に水仕舞を兼ねた納め用部材を呼んでいる。形状は図のようなものがある。

これらのうち左上の唐草は長尺の瓦棒ぶきや立平ぶきなどに主に用いられるもので、捨板と唐草は一体となっている実用本位のものである。その他の唐草は、軒先の外観を重視した唐草で主に雨水によって腐食の心配のない鋼板の一文字ぶきに用いられる唐草である。
唐草は、唐小舞の先端かけらばの淀の先端に捨板を介して、または直接くぎ止めして取り付けられる。屋根板の先端は、唐草の先端部分に引っ掛けて納まることになる。

唐破風(からはふ)

唐破風(からはふ)とは、破風の形式のーつで、軒先部分の中央が上方に円く起り上がった形のものをいう。
この型式の軒は鎌倉時代に最初に出現した構法で、外国にはあまり見られないものである。
初期の唐破風は中央の成があまり高くないが、時代を経るに従って高くなっている。

図で獅子口というのは、一種の鬼瓦であって、この瓦だけは鬼と呼ばない。 獅子口の後には棟が付く。また当然谷も必要となり、加えて屋根勾配が非常に緩かになるので、金属板葺きでも瓦葺きの場合でも雨漏が発生しやすい。仕上がりの出来栄えと共に最も施工のむづかしい部分である。金属板葺きでも瓦葺きでも、屋根材の下には捨板を入れ、雨漏りを防いでいる。

菊丸瓦(きくまるがわら)

菊丸瓦(きくまるがわら)とは、組棟に用いる役瓦の一種で、軒先に用いる丸瓦とほぼ同じ形をしています。
使い方は、他の組棟の役瓦を上下に置いて、その中に菊丸瓦を嵌込んで構成されます。
この瓦の先端の丸い部分を「瓦当(ガトウ)」といいますが、名前の通りここには菊の花の模様が付けられています。

切り使い(きりづかい)

切り使い(きりづかい)とは、大きな材を2以上に分割して、異なる部材に使い分ける場合、その材を「切り使い」するといいます。
例えば、3’×6’の鉄板を2分割して別々の役物を加工するのは切り使いです。
当然のことながら、切り使いする場合には板ロスが出ないように行われます。最近では、1枚の板から複雑な形の部材を、コンピューター制御によって瞬時にしかも正確に切り使いする方法が行われています。

組棟(くみむね)

組棟(くみむね)とは、日木瓦の屋根で大きなものは、外観上のバランスから棟も大きくします。この方法は、金属板葺きの屋根も同様です。
棟は、通常熨斗瓦(のしがわら)という扁平な瓦を、高さに応じて何枚か重ねて構成します。しかし、熨斗瓦だけであまり高くすると、棟の両側は何の変哲もない仕上りとなります。そこで、この面を色々と装飾的にしたのが組棟です。
組棟は、基本的に「菊丸瓦」と「松皮菱」、「青海波」、「輪違」の4種類の瓦で構成されます。その組合わせは、松皮菱、青海波、輪違のいずれか1種で作られる場合と、これら3種の瓦と菊丸瓦との併用とします。
また、この組棟の下に「甍(いらか)」という役瓦を用い、さらに高級感を出す方法もあります。
ここで、蛇足ながら甍は大きな意味では通常の瓦を指しますが、瓦の世界では、棟下の部分を、丁度軒先と同じように見せるための瓦のことを特に、甍といいます。
これらの意匠は、金属屋根でも応用出来そうです。

向拝(こうはい)

向拝(こうはい)とは、日本の社寺建築は古い時代には小規模で、簡単な形をしていました。例えば入母屋屋線でも寄練屋被でも、平面的には単純な方形をしたものです。
しかし、時代が経るにしたがって、祭祀や参拝を行うとき本屋の屋根の軒出だけでは何かと不都合が生じたらしく、平安時代の前期頃から、建物に向った正面の軒先の一部を前に突出させた作り方が出現しました。
この突き出した屋根の部分を向拝といいます。また御拝(ゴハイ)ともいいます。
さらに後世になって建物の後ろにも同様な突出屋根を設けることをするようになりました。この場合は、読み方は同じゴハイですが書き方は後拝と書きます。またこれらの屋根は階段の上にあるのが普通ですから階隠(ハシカクシ)とも呼ばれています。

越屋根、腰屋根(こしやね)

越屋根、腰屋根(こしやね)とは、越屋根は採光や換気のために、大屋根面より一段高く作られた小さい屋根のことをいいます。図Aのような形が一般的です。
ところで、棟の高さを高くした箱棟という棟の作り方があり、この棟でも若干の換気を行なっている例があります。しかし、この程度では換気性能が不十分で、採光はほとんど望めません。そこで、さらに高さを高くして換気、採光の性能を上げたのが越屋根といえます。
越屋根は日本全国の各地で見受けられますが、とりわけ養蚕の盛んな地方では欠かせない屋根となっています。
越屋根は妻側の小さい三角形の壁も換気、採光に活用されます。加えてこの部分は、装飾的にも色々と細かい細工が施されています。
このように広く定着している越屋根は、地方によって種々の呼び名があります。
もっとも一般的なのは「煙出し(ケムダシと読みます)」または「煙出し櫓」があって、主に関東地方での呼び方のようです。この他、「はっぽう」は近畿地方と東北地方の一部、「荷鞍破風」は青森地方、「からわ」は山梨県、「やぐら」は北関東でそれぞれ呼ばれています。
また、換気、採光部分にある窓を開閉させることの出来るものを「唇窓」と呼んだり、望楼風で手の込んだものまで多種多様です。
なお、越屋根といえるかどうか疑問ですが、図Bのようなものもあります。これは茅葺き屋根のような急勾配の屋根ならではの越屋根といえるでしょう。

小回り(こまわり)

小回り(こまわり)とは、作業者にあらかじめ1日の仕事量を割り付け、それが終了したら時間の遅速にかかわらず1 日分の日当を支払う方法を「小回り」といいます。
例えば夏の署い日、作業能率が著しく悪くなったとき、小回りを掛けますと、作業者は速く仕事を終え帰れるという意識から、作業スピードが上がります。また作業者にはダラダラとした環境から、引き締まった雰囲気になる心理的な効果もあります。
ただし、いつも小回りをしていたら、小回りの持つ良さが無くなります。時々効果的に行うことが肝要です。

実継ぎ(サネツギ)

実継ぎ(サネツギ)とは、実継ぎは木工事で行われる板の継手の一種です。実継ぎは相決りより高級な継ぎ方とされています。
板の両端は互いに凹凸に加工され、板どうしが互いに嵌め合うようになっています。床板の継手はこの継手 が利用され、釘は図の点線で示した箇所に打ち付けられ、表面から釘は見えません。
板金工事にもこれに似た継手が行われています。図の ように板を継ぎます。厚さが1.0mm以上の幕板や化粧板の継手に用います

四柱(シチュウ)

四柱(シチュウ)とは、古い日本建築で屋根の雨水の流れを注といいます。したがって四注は屋根の雨水が四方向に流れる屋根、つまり寄棟屋根や方形屋根ということになります。また四注は四阿(シア)とも呼ばれていました。
ついでですが、四注と同様に六角形の屋根を六注といい八角形の屋根を八注といいます。

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